ウマ娘

ウマ娘→マヤノトップガン→史実→天皇賞春、ときて田原騎手の存在を知った。

トウカイテイオーの有馬記念はアニメでも取り上げられていたので、動画でも観てもそれほどだったのだが、感動したのはマヤノトップガンの春天。

カンテレさんが動画もあげていてくれるので貼っておこう。




実況やカメラアングルの素晴らしさはコメントにも言及されていて言わずもがなだが、展開自体が凄すぎるでしょ。

しばらく田原騎手関係の動画漁ってましたね。

当然、クスリの件も知ることになったのだが、ワイが引っかかったのはそっちよりはいわゆる『サルノキング事件』。

際立った才能は、当人が意識するにせよしないにせよ何かと人々の注意を引く。
時には、身に覚えのない誹謗中傷を受けることもある。

サルノキング事件はまさしくこれだと思うのだが、現在は「あれは某新聞紙の記者のデッチアゲ記事」ということで理解されているようだ。
こういう騒ぎは大抵マスコミ側のゴリ押しで「白いものがクロ」になってしまう傾向があるように思うのだが、この件に関してはそれはならなかった。
こういうところは競馬ファンは優しいなあと思う。


ところで、この事件の顛末、何か既視感があるなあと思っていたのだが、この前気がついた。
『柩情報システムKT事件』だ
アーク情報システム小山哲央事件』だ。(最初に記事書いた時は関係者と調整中、ということでぼかしていたのだが、「実名で構わない」ということになったので訂正)

こう書いても何のことかわからないと思うのだが、興味を持った方はこの記事をお読みください。

前後の脈絡もなく唐突にデッチアゲの言説が出てくるあたり似ているでしょ?
TBR の時はマスコミ、この例では「オープンソース信者」。

あと、個人的に興味あるのは、こういったことをやらかしちゃった人がその後どういうキャリアを進のかってあたり。
検索(「小山哲央 XXXXX」)とかで普通に上がってくるもんなあ。消したくても消せなくなっちゃったよね。

(続く)

まず、個人的な成績だけ述べておくと、グレードBで2位。

今回はそれほど育成に時間が割けず、チーム編成がなかなか決まらずラウンド1は2勝止まり。

エースのゴルシ(追い込み)と思い入れ強いハロウィンライス(先行)はほぼ固定だったんだが(変える気もなし)、3体目が決まらず、ラウンド1はぐずぐずの結果。

が、デバッファーのネイチャが仕上がってくると突然勝ち出し、ラウンド2は(Bながらも)勝率8割近くまで上がった。

で、決勝は「余裕だろ」と鷹括ってたら、タフなクリオグリにやられちゃったわ。

まあ、しゃあない。


ところで、前回のスコーピオ杯では、「URA育成で通用した」ってのが特筆すべき事項だったんだが、今回のトピックは「初めて1ヶ月足らずにグレードB2位」(ワイと同成績...orz)という結果を残した猛者がサークル内にいたことだ。

これには一同びっくり。


この人が取った戦略は、無課金〜微課金勢の参考になると思うので、ポイント書いておく。

・初期に大量に手に入るジュエルはほぼ全てサポートガチャに回す
(これでSSRマヤノ3凸、SRウオッカ3凸)

・若干課金して(お得石程度)デバフ用SSRマンハッタンカフェ入手
(結果的に2凸まで進んだらしい)

この時点で、星3はノーマルオグリ・ノーマル会長・ノーマルスペしかおらず、そこそこ使えそうな(A+)育成ウマ娘はオグリしかいなかったらしい。


ここで「残り2体はデバフ役」と割り切ったのが、見事なところ。
Lv 30 - 36 くらいでもSSRマンカフェをサポカ編成に突っ込んで、スタミナグリード持ちの会長とネイチャ(なんと星2)を速攻で育成。

よくラウンド2勝ち抜けたなと思うんだが、「スタミナはぎりぎりでスピードや賢さに振り過ぎてしまった」チームはそこそこあり、(勝率はそこまでよくはなかったが)エースオグリはほぼほぼ3位以内にはきていた。

で、決勝もこの戦術が決まり、2位になった。
どこかでのタイミングで動画あげるかもしれないが、かなり惜しい3着。(1、2着が同一チームのため、結果的に2位)


いや、お見事ですね。


本人は「続けるかどうかは微妙」と言ってますが、是非、サークルには留まってください(笑)

SSRマンカフェ借りれなくなるってのもありますが、発想の柔軟さ&思い切りの良さは見習うところがあります。


ところで、ちょっと前まではチェック程度はしていた YouTube 動画はほとんど見なくなりました。
理由はシンプルで、「重課金者と微課金勢の取る戦略がかなり乖離していて、ほとんど参考にならないから」です。

前回(スコーピオ杯)あたりから目立ち始め、今回でダメ押した感じですね。


「続きで毒吐くかも」と言ってましたが、スコーピオ杯を境に雰囲気変わってきたと思うので思い浮かんだことを取り留めもなく書いていく。

毒、というか今までモヤッと感じていたことは、某掲示板あたりにもあったしね。

で、スコーピオ杯で目立ったのは、(よく言われていることだが)今まで強者扱いされていた動画配信者がころころ負けたこと。

一部の信者は「運だから」とか言っているが、さすがにそれはないでしょ。
一人だけだったらまだしも、主要な配信者軒並み負けてるじゃん。
確率的に運だけというのはありえん。

こんなの分析してもしょうがないのだが、すぐに思いつく彼らが負けた理由は

・距離が2000mで(スタミナ盛るのが難しい)微課金者程度であってもスピパワカンストができて、ステータス的に廃課金者育成ウマ娘とあまり差がつかなかった

からだろうか。
運がいいことに開催中キタサンとエルのサポカピックアップがあり、微課金者であってもどちらか片方くらいは3凸 or 4凸できたと思われる。
自前キタサンやエルがあると育成はかなり楽になって、スピパワサポカのうち貧弱な方をフレンド枠で借りてくればかなりステータスが盛れるようになる。
スタミナや賢さは、廃課金勢に比べれば見劣りするかもしれないが、勝ち負けには加われる範囲内にはなっていたということだろう。

また、彼らの主張する「終盤接続」とやらも決定的なものではないと思う。
というかゲームリリース直後から親の固有スキルを利用するのは普通に行われていたことで、何も彼らがそれほど特別なノウハウや必勝形を持っているわけではない。
それが明るみになったと思う。
あれを一部の「専売特許」みたいに扱うのはどうなんだろうね?と前々から訝しく思っていたのだ。


ステータス的にも差がつかず、スキルの取り方も(当人たちが考えているほど)差がない、となれば、圧倒的に勝つというのは難しくなる。

そういった話のように思う。


ところで、この現象を目の当たりにして某掲示板の住人たちは「飯ウマ」と言っていた。
そういう部分も確かにあるかもしれないが(笑)、重要なのは大したノウハウも持っているわけでもないのに何故か権威扱いされていた一部ユーザーの方針をそれほど有り難がる必要がなくなるということはないかと思う。
開放感を感じたのは私だけか?


ところでこの現象を指して「廃課金者の引退が加速するので、ゲーム全体の運営維持の面で心配だ」みたいなことをのたまわった配信者がいたようなのだが、何言ってんだろ?

俗に廃課金と言われるユーザーでも課金ジャブジャブしているユーザーなんて少数でしょ。
このゲームのガチャの特性からいって、ある程度キャラやサポカが揃ってくれば、ガチャ引いたところでダブリが増えてくるため、課金を手控えるようになる。
と思う。
「思う」というのは、その立場になったことはないので推測だから。が、私程度でもやり始めた時に比べればサポカがダブることは多くなってきた。周囲を見渡しても「今回のキャラは魅力的じゃないのでスルー」とか吟味・取捨選択の上、課金している人が大半だ。

私が思うにこのゲームの面白いところは、キャラの覚醒度が上がる・サポカが充実してくるなどでちょっとずつ「強い」ウマ娘が育成できるようになってくるところだ。
だから「このままだとちょっと惜しいな」というタイミングで課金しているユーザーが大半じゃないかと思う。
運営的に考えればこの層を「太く」した方が有利でしょう。ユーザーも絶対数が違うんだから。
「課金しているのに勝てないから辞める」なんて(ある意味子供っぽい)ユーザーは、運営からしてみたら「辞めてもらってけっこう」くらいに思ってるんじゃない?



・・・などと思うままに書き連ねてみた。
鬱憤ばらしだな、こりゃ。



ワイの周囲で「この育成戦略は盲点だった」と微妙に話題になっている感じなので、忘備録的に書いておく。

取り扱う内容は、ウマ娘スコーピオ杯でワイが育成したオグリキャップ。

えーと、まず最初に結果だけ書いておくと「グレードリーグBで1着」というのが最終戦績。



ご覧のように最終直線で先行するマンハッタンカフェを捉え、ゴール前で差し切って勝つという展開。
よくあるパターンといえばパターン。
なんですが、このときのオグリの育成が

(アオハルシナリオ育成ではなくて)URA育成

なんすよ。

ここが、(刺さる人には)刺さった点のようです。

一応、初心者の方のために説明しておくと、ゲームアプリウマ娘では育成シナリオが二つ用意されている。一つはアオハルシナリオ、もう一つはURAシナリオ。
一般的に、アオハルシナリオを使った方が、スピード・スタミナなどの各ステータスは(URAシナリオを使った場合と比較して)高くなるといわれていて、各種ゲーム攻略サイトでは、「育成はアオハルシナリオがおすすめ!」と半ばデフォのような扱いになっている。
ただ、そんなアオハルシナリオにもデメリットはあって、それは「時間がかかる」という点。
育成1回あたり20-30分はかかるんではないでしょうか。
一方、URAシナリオでは、時間はそれほどかからない。
ひたすら、

各ステータス値が上昇する and/or スキルポイントが取れる

ように

選択肢を選ぶ and/or ステアイコンを踏んでいく

のみ。
あんまり頭使わなくてすむ方法です(笑)。

さらにいうと、「アオハル育成の方がステータスが伸びやすい」というのは、あくまで一般論であって、いつもいつもアオハル育成ウマ娘の評価の方がURA育成のそれよりも高くなるわけではない。

「上振れ(これ説明し始めると長くなるので説明は割愛)」という現象があって、これをうまく捉えると数回に1回くらいの割合でアオハル育成よりもステータス高めのURA育成ウマ娘ができあがる。(まあ、スキル構成はどうしても貧弱になりがちですが)

前に「『育成はアオハルシナリオがおすすめ!』と半ばデフォのような扱いになっている」と書いたが、デフォ扱いしているのは、攻略サイトのライターやら動画配信者やらであって、公式はそんなことは一言も言っていない
第一、デメリットしかなければ、アオハルシナリオが導入された際にURAシナリオ自体廃止しているはず。
なんらかのメリットがあるから残しているわけで、「使っちゃいけない」という理屈はない。

メリットとしては「時間がかからない」の他に「特定の狙ったステータス値を上げやすい」というのがある。

特に、短距離やマイルは「スピードとパワーが重要です」(by たづな)と言われており、URAシナリオ愛用者は今でもそれなりに多いと思う。


で、スコーピオ杯ですよ。

コースは東京2000m。カテゴリー的には中距離なので錯覚しがちだが、1800mマイルより200mほどしか伸びていない。スタミナ要求量はそれほどでもないと思われる。

背景に上で述べたような考えがあったので、条件が発表された時点で「URAのスピパワ育成でそこそこ戦える娘が育成できれば、それ使おう」と思っていた。
プロゲーマーでもないので時間もないしね。


ここからは実際の育成情報など。

まずは、継承。

URA-oguricap-A-plus

親ルドルフは固有スキル「汝、皇帝の神威をみよ」狙い。
もう一方の親、ハロウィンライスは因子要員で特に深い意味はない。
なお、これ育成したのは 11/11 。
スピパワカンストしたし、スタミナ・賢さもそこそこ盛れたので、以降、育成にそんな時間を割かなかった。


次に、サポートカード編成。

URA-oguricap-A-plus-support

古典的なスピパワ育成にスピ賢育成のテイストがちょっと混ざった感じでしょうか。
私の場合、パワーサポカがけっこう充実している割にスピードや賢さ、まして友人はポンコツもいいところで、URA育成でスピパワ盛ってついでで賢さも上げようすると、どうしてもこういった編成になる。
パワーエルは完凸してるのだが、レベルが46止まりなのは単純にサポートポイント不足でレベル上げられなかったから。
微課金者の実態なんてこんなものですよ。

最後に獲得したスキル。

URA-oguricap-akiba-skill


ハロウィンライスの固有スキル「Drain For Roses」は、コスト高いので取らなかった。
中盤速度スキルは大幅に省略して、コストの安いスタミナ回復スキルや緑スキルを中心に取得していくという方針。
デバフは他2体に任せ、最終直線の「神威」とオグリ固有にかけるというプランですね。
ここら辺は割り切りが必要でしょう。

よく議論の対象になる「地固め」は実戦でどの程度効いているのか?問題については正直よくわからなかった。
「根幹距離」・「集中力」・「差しのコツ」と揃っているので、発動はそこそこしたのだが、そこは「差し」運用。効果が実感しにくい。
「晴れの日」が入っているのはご愛嬌(笑)。


で、実戦ですが、ラウンド1はコンスタントに2−3勝。運よくラウンド2「A」に進めましたが、2勝止まり。
決勝は、動画の通りの結果となりました。


URA育成という逆張りだけに拘ったわけではないので、もちろん、そんな自信があるわけでもなく、「意外にそこそこ勝つなあ」という体で淡々と推移を眺めてました。
まあ、よかったんじゃないでしょうか。


(ひとまず、了。続きで毒吐くかも)






今後、実装して欲しいゲーム版ウマ娘でよく名前に上がるのが「ホーリックス」。

私もこの馬のファンで、

ウマ娘→オグリに興味を持つ→89年ジャパンカップ

でその存在を知り、JRAのCMでトドメを刺された。

JRAのCMは動画サイトなどで探せば出てくると思います。

horlicks_JRA_CM_umamusume


世界を変えるのに3分もいらない」ですか。

厨二病っぽくもあるが、かっこいいものはかっこいい。

ある種、ライスシャワーっぽい健気さもあって、キャラが立っている。
ホーリックスにまつわるエピソードはネット上で探せばいろいろ出てくると思うが、ここでワイもちょっとばかり語るンゴ。


* * * * *

ホーリックスは、1983年にニュージーランドで生まれた芦毛の牝馬(ひんば。雌馬のこと)。
母の馬名が Malt だったため「麦芽」つながりで、麦芽飲料の Horlicks からその名が取られた。
なお、飲料の方のホーリックスはこのような飲み物なようです。
睡眠促進作用のあるココアのような飲み物っぽい。

競走馬の方のホーリックスは初出走前にはまったく「走らない」馬だったという。
実際、ニュージーランド(新国と表記されることもあり)でもクラシックはあるはずなのだが、新国クラシック戦線では結果は出なかったようだ。
が、(おそらく)真面目な性格が幸いしたのかトレーニングを順調にこなし、5歳時(今の4歳)1988 年春には G1(TVニュージーランドステークス) を初制覇するまでに至った。
ちょっと戦績を調べたが、ここまでで17戦して1着7回・2着3回。
「使いながら強くなっていった馬」だと思う。
わずか4戦で神話になった『超光速の粒子』アグネスタキオンのような馬もいるけれど、それとは違ったタイプの競走馬なのだ。
アグネスタキオン自体も、そのJRA CMもかっこいいですけどね。

それはともかく、年が明けての6歳時(当時。今だと5歳)になっても好調を維持し11月4日にオーストラリアで開催されたマッキノンステークス(G1)にも勝った。
そして、11月26日のジャパンカップに出走するために日本に乗り込んできたのだった。

ジャパンカップでは、それまでオセアニア馬が活躍していなかったこともあって9番人気と人気薄。
もっともこの年のジャパンカップは豪華メンバー目白押しで、日本からはオグリキャップ・スーパークリーク、アイルランドからは凱旋門賞馬キャロルハウス、アメリカからは快速馬ホークスター・前年度優勝馬ベイザバトラーなどが出走している。
オセアニアの地味目の牝馬に世間の注目が集まるはずもなかった。
JRA CM 冒頭のナレーション「踊りでろ、お前を知らない者たちの隙をついて踊りでろ」はこのエピソードに因んでいると思われる。

ただし、陣営はこの一戦に相当な意気込みを持って挑んでいたようで、もっとも早く日本入り。
検疫の馬房でホーリックスが一頭で寂しかったため、鏡を吊るして気分を紛れさせたというエピソードもよく紹介されている。この逸話は、関係者の意気込みやホーリックスの性格をよく表しているようにも思う。

そして迎えたジャパンカップ。

今でも競馬ファンの間では語り草になっているようだが、本当にどの馬も「勝ち」にいったんだなと思わせる熱い内容だった。

まずイブンベイのとんでもない大逃げ。
他馬は追っかけるだけでも苦労している。
ホーリックスの動きに注目すると、イブンベイ・ホークスターの背後について冷静に経済的な位置どりをしていることがよくわかる。

horlicks_JapanCup_first_corner


好位追走を地でいく展開。

horlicks_JapanCup_4th_corner


そして最終直線で満を持して抜け出し。
直線最終盤でのオグリキャップの猛追をクビ差抑えて見事に1着で入線した。

このときの「オサリバンの風車ムチ vs 南井の左ムチ」の壮絶な叩き合いは見るものの心を熱くさせるようで前述の JRA の CM でも印象的に使われている。

JRA_Winner_CM_Japancup_Oguricap_horlicks


走破タイムは衝撃の2分22秒2(オグリも同タイム)。当時の芝2400メートルの世界レコード。
まさに「世界を変えるのに3分もいらない」・「ワールドレコード、2分22秒2という事件」だったのだ。


また、2枠2番でのこのタイムは当時話題になったようだ。
2並びのサイン馬券にしても話ができすぎている。
展開に恵まれたというのはあるかもしれないが、出走馬が真剣に勝ちにいった結果としてのこのタイムは意味のあるものであったように思う。

なお、競馬ライターの須田鷹雄氏は twitter 上で

同じレコードでも平成元年と今回(筆者注、アーモンドアイのレコードタイムのこと)はやっぱニュアンス違うな。

平成元年はイブンベイの狂気からホーリックス・オグリキャップの持続力・精神力にリレーされたが故の凄みがあった。

今回はなんというか、もっとスタイリッシュに超レコードを出されてしまった感じがする。


と述べている。


また、日本滞在時に飼葉を一心不乱に食べていたオグリが、ホーリックスが通りかかったときのみその姿を目で追ったというエピソードも「オグリキャップの恋」としてよく語られている。

ジャパンカップ以降の成績も安定していて7歳時(現在の6歳)にも G1 を勝っている。
7歳秋のコックスプレートというレースで8着に敗れて引退。
以降は繁殖牝馬となった。
繋殖牝馬としてもG1勝馬を産むなど活躍した。

2011年8月に繋養先のケンブリッジ・スタッドで没。
通算成績は40戦して1着17回・2着10回・3着2回(連対率67.5%、これはかなり良い成績)。とにかく健気に一生懸命走る馬だったようだ。

* * * * *

健気に走る努力家というイメージが強い一方で「オセアニアの威信をかけて日本でジャパンカップを勝ちにいく」という秘めた闘志とそれを実現させた史実には物語性がある。
さっそく pixiv にもウマ娘風のゲームシナリオのような小説が投稿されていた。
(「黒澤ちかう」氏の『太陽に顔を向けろ。影はあなたの後ろに出来るから』)

彼女の名前は、ホーリックス。
今回日本で開かれるジャパンカップのために、来日したニュージーランド出身のウマ娘だ。
ジャパンカップは日本が世界のウマ娘と交流――いや、勝負するために開催されるレースである。
世界の名ウマ娘、とは言わずとも実力を持ったウマ娘たちが熱い戦いを繰り広げる。
と言っても、彼女は全くと言っていいほど注目はされていない。
それは、彼女が来たニュージーランドという地域に由来していた。
彼女が所属するオセアニア地域は、競馬が盛んな地域であるがアメリカやヨーロッパに比べると知名度はそれほど高くない。
彼女の実力は低いわけでもなく、オセアニアのG1でしっかりと勝利を収めている。
が、地域が地域のせいか今回の来日も全く注目も何もされていないのだ。
それを示すように、二人の目の前に報道陣の欠片も無い。
「みんな、頑張ってるのに……」
彼女の耳がそんな言葉とともに、ペタンとたれた。


なかなか面白かったので興味のある方はご一読を。


※・・・なお、ホーリックスの正式な英語綴りは Horlicks だが、HorliX というのもある。
こちらは Mac のアプリです。DICOM という規格の医療画像を表示させるソフト。
やはり競走馬のホーリックスに因んでネーミングされている。

‘HorliX’ was named after not only Horos/OsiriX but also ‘Horlicks’ , a female legendary race horse in NZ.
            GitHub air-h-128k-il/HorliX より

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