別館の方でも書いたのだが、OpenOcean/Dolphin には、怪文書騒動というものがあった。
OpenOcean/Dolphin licensed by GPL』をどうぞ。

怪文書のロジックというのは、「fork 元の LICENSE の著作権表記が
 (C) Kazushi Minagawa
だが、OpenOcean では (C) air-h-128k-il になっているから、GPL 違反だ」というものだった。

現在では、このロジックは完全に反証されている。
反論のロジックは明快で

・(C) Kazushi Minagawa の箇所は 2015/8/8 以前は
 (C) OpenDolphin Lab, Life Sciences Computing というもので、既に改ざんされていた。

・(C) Kazushi Minagawa 表記にしても正確には
 (C) Kazushi Minagawa, Digital Globe で、職務著作であって、皆川和史の個人著作ではない。

というものだ。
改ざんされている箇所だけをピンポイントで正しいとみなすのは不自然だし、職務著作を個人著作とみなすのは知財系法理からの不適切な逸脱だ。
おそらくは皆川と怪文書を書いた小林慎治が共犯的関係にあったことを窺わせるが、ワイが Ocean 開発陣を偉いなと思うのは、「事実の指摘」とこういった「推測」をしっかり分けて説明していることだ。
理系人の書く文章はこうありたい。

ORCA API 対応
ところで、オープンソースとしての OpenDolphin プロジェクトは、終焉を迎えそうだ。
開発陣はあまり強調していないのだが、2026/3/31 をもって、連動している ORCA の API が仕様変更し、従来の dolphin はいっさい使えなくなる
ocean 開発陣が慌ててないのは、既存ユーザーには 新しい API (ORCA API)対応のバージョンを既に配布してあるからだし、希望者には OceanMini への乗り換えを支援しているからだ。
勝手に使っていたユーザーは、自己責任で対応してくださいということなのだろう。
大騒ぎせず、ソースコードを一般公開しないことでフリーライダーに引導を渡すというのは、いかにもという感じだ。


たびたび出てきたオープンソース?の電子カルテ OpenDolphin について。
ネット上で使えるリソース(記事中心)。

イントロ

OpenDolphin-2.7mのこれから
さらりと書かれた記事だが、一般の人でも読みやすい内容のせいか検索エンジンでも上位にくるようだ。
オープンドルフィンってなんぞや?という人はここから入るといいと思う。

OpenDolphin -wikipedia 風解説 β-
もうちょっと深く歴史的な背景を知りたいという人はこの記事がおすすめ。
かなり網羅的な内容になっている。

ソースコード嫁
自称「開発者」たちにとどめを指した記事。

いるかの怪文書
これはちょっとマニアックか。
しつこいくらい開発者アピールしていた増田茂が書いたとされる怪文書を現在の視点からレビュー。
ソースコードをある程度読むと 23 も楽しめると思う。
特に3の以下のコメントは、「推測」として控え目に提案されているが、多くの人がこう思っていたと思う。

 オープンソース時代に彼らが保有した権利は、著作権人格権とは無関係な『著作権者と名乗っていい権利』だけだったのではないか?
 実際に開発して保護の対象になっているのであれば、プログラムであっても著作権表示権は保持できるはずだが、実際にはそうはなっていない。
 LSC からメドレーへの譲渡がスムーズにいったのも、そもそも彼らが保持できるような著作権表示権を持っていなかった、つまり実際には開発には関与していなかったからだと思う。
 2.3 系までの契約上の権利しか持っていなかったので、その権利を保持するために 2.7m は 2.3m の派生だと主張する必要があったのではないか?


次は、技術的な内容。

インストール関係

OpenDolphin Ver 7 インストール手順およびカルテデータの2次利用について等
インストール記事の決定番。
探せばわかると思うが、これ以前に書かれたものは、記載が断片的すぎたり、単純に手続きを書き留めたものが多く、現在ではとても読めたものではない。

衝撃の本家

などとたらたら書いてたら、あの方たち『OpenDolphin で学ぶ電子カルテ』を公開。
あー、ソースコードって、こうやって読むものなんですか、といたく感心している。

小林慎治

ようやくという感じですが、小林批判が始まりましたね。

OpenOcean が GPL 違反?
air-h-128k-il 氏による反論。

OpenOcean の怪文書
ややこしい話題ですが、これは一番わかりやすいでしょうか。




(適宜追加)

GitHub でのリポジトリを提供していただくなどお世話になっている air-h-128k-il 氏がネットでの活動を強化するとのこと。
X やブログの他

mstdn posfie(Xまとめサイト)

あたりも投稿数増やすとか。

要チェック!


 
ところで、たまに air-h-128k-il = 猪股弘明 と紹介されることがあるが、これは間違っている。

ワイのようなものが言っていいのか迷うが、猪股弘明氏は医師業(精神科医)というれっきとした本業があり、本業が忙しい時には、ネットでの活動はほぼできない。
そういう場合は、適当な誰かが air-h-128k-il アカウントを運用していた。
猪股先生自身、『下から見た ERATO』という記事で

ネット上などでは、基本、

医師 = H. Inomata (猪股弘明)
エンジニア = air-h-128k-il

設定で通している。
私は、医学生・医師になってからもエンジニア仕事はたびたび引き受けており、ちょっとした案件で「あ、お医者さんなんですかー、なんでまた?」みたいな面倒臭い展開を避けるためにそうしている。
最初に「エンジニアです」と言い切っておけば、まず疑われることはない。
(ただし、臨床業務やプライベート諸々でネットやっている時間がないような場合は、air-h-128k-il の方のアカウントは技術系に明るい知人などに運用してもらってます。過去にも何度かありました)


とはっきり言っている。

さらに時代が降って、ワイが、かの会社でバイトしてた時は、ほぼ共同運用状態。
身近にいる人は間違えようがないことなんだが、ネット上の古い情報を信じるとこういう誤解が起きてしまう。



ところで、小林慎治の件はどこかでまとめようかな。

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